写真は白洲次郎氏


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中田市長

今日は、大学で「戦略とリーダーシップ」と言う前BCG代表の内田教授の授業。何と初回から、改革派で有名な現横浜市長の中田市長による講義だった。

演説やスピーチも多いのだろうが、とにかく、言葉のキレがよく、しかも驚くぐらいロジカル。こんな論理的なプレゼンをされる政治家がいるんだと感動した。

話が助長で論理的だと理屈っぽいどこか言い訳がましい奴だが、無駄の無いストレートな表現でロジカルだとビシビシと心に刺さってくる。柄にも無く、浪人時代に予備校の人気講師の授業を受けていた時のような気分になる。こう言うのが、カリスマとかリーダーシップなんだろうな。

話される中身も、すごく理路整然としていて、究極的には、企業経営も自治体運営も、マネジメントの本質は同じなんだろうなと思った。内田教授も「政治家と言うより、企業経営もできてしまう人」と紹介していたが、政治家ってより敏腕経営者のような雰囲気だった。

以下、事例を省き、強調されていたことや、自分なりの学びのメモ;

・「どういう時代に生きているか、どういう方向に進んで行くのか」と言う見識を、定義して示すのがリーダーである。
・メッセージを送る、仕組みを作ると言う2つが重要。人間の行動原理を変えて行くための仕組みを作らなくてはいけない。
・行政サービスは均一化して行くものだが、世の中は多様化しており、これに対応するには公共サービスの提供者として民の力を活用することが必要。
・そのため、横浜市民にも自発性を出してもらえるような仕組みを作って行った。仕組みをつかって、自発的にやらない人もやるようにすることがポイント。
・まず、何から取り組むかと言う時、いきなりWISH LISTを出せと言うと、好き放題いっぱい出る。そうではなく、まず咲きに財政と言う客観を示し、その上でやりたいことと言う主観を出させるようにした。
・(どうやって今のようなリーダーになったのか?)就任時は行政手腕未知数と言われたが、いつも悩み考え続け、スーパーマンじゃないからこそ有能な人を配置して、そして睡眠時間3~4時間で知らないことを勉強しまくった。
・(抵抗勢力とかとどう対峙したのか?)本質は、行政は企業と違ってつぶれることを前提にしていないため、職員、組合、議会が運命共同体とならないことで、すごく苦労した。また、他の自治体との比較・競争も無い。その中で、緊張感を作る仕組みを作って行った。また、リーダーには求心力も必要。
・(コミュニケーションのあり方は?)横浜市長は3万人の職員のいる大企業の経営者みたいなもの。現場までメッセージを伝えるのは、とても苦労するが、①メールなど現代ツールの活用、②外に向けて発信して内なる人が知るようなメディアの利用、③しつこく言う、繰り返すと言うことをやっている。
・中田市長は、ストラテジーがあってそれをオペレーションや組織に落とし込むんじゃなくて、最初に組織をどう動かすかを考えて、そのためのストラテジーを考えている印象(内田教授のコメント) ←このような戦略の使い方は、僕も非常にAgreeである。最近、「組織は戦略に従う」とは、実は後者の意義(つまり、組織のために戦略がある)が大きいと思っている。


僕の一番の学びは、「リーダーは時代の見識だけじゃなくて、方向も示し、さらにそのための仕組みを作るところまでやるんだ」ってことでした。耳が痛い人もいるんじゃないかな。。。


それ以上にハートに響いたのは、すごい人なんだろうが、その人が3~4時間しか寝ないで、ハードワークしているってことですよ。「すごいな、感動した。あんな人になりたいなぁ。あんな人が上司ならなぁ」で終わってしまって、ここを見逃してはいけない。

ってことで、僕もこんな時間までお仕事中。
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by dskblog | 2007-04-12 03:41 | 早稲田大学商学研究科