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写真は白洲次郎氏


by dskblog
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秋の夜長の備忘録

最近はMixiの日記で一言書くことが多いのだけど、こちらもたまには更新。

今日、外を歩いていて、ふといつどこで覚えたのか定かじゃないが、「秋の夜長」と言う言葉をシミジミと実感した。

まさに「秋の夜長」とはよく言ったもので、10月中旬ともなると18時頃にはかなり暗くなっていて、夜長な時間を過ごすことになる。時間的なことを言えば、実際は、12月22日頃の冬至が一番、”夜長”になるはずだが、夜も明るい夏から暗い時間の増える秋への移り変わりから、感覚的には秋の夜長となるのだろうか。


で、こんな夜長な季節には、いろいろと一人考えごとをしてしまうもので、今日も漠然と自分のこれまでの過去を振り返りながら、自分が人間的に成長した時期っていつなのかなとか物思いにふけていた。

何を持って成長と言うのかは難しいが、意識の変換と言うか視座が変わるような気づきがあって、それが自分にとって当たり前の人格になっている時じゃないかなと。


この数年では、たぶん2000年、2003年、2006年(現在進行形)に、そんなBreakThroughを実感している。

不思議なことにこうやって見ると、3年おきか!


そんなわけで、備忘録;


2000年は、就職活動を終えて、それまで勢いだけで突っ走っていた自分が、かなり将来への意識が高まり社会人となることへの心構えを持ち始めた時期だと思う。

正直、就職活動中は、あまり仕事とか給与とか生活とか考えずに、行き当たりばったりで、ノリでおもしろそうな企業を、ほとんど準備もしないでアドリブで受けて、それでもどこも最終先行の近くまであっさり行くので、ますます何も考えていなかった。

それが内定してから、卒業後のあり方をちょっと考え始めると、よくあんな就職活動をしたなと怖い気持ちになってすごく身が引き締まる気持ちがしたり、また面接官に言われた指摘事項とかの意味をちゃんと理解できるようになって、ただただ「ああ、俺ってガキだったな」と実感した。


普通は就職活動中とかに真剣に将来を悩んだり、苦労して成長するんだろうが、僕の場合は、就職活動後にポンっと意識が変わって、それまでの生き方を振り返り、反省する部分は受け入れられるようになった感じ。





2003年は、けっこう自分の中での価値観の軸みたいなのが、構築された時期だと思う。

学生時代の就職活動中ぐらいから、いろいろな人と知り合うようになり(悪友HDKさんと知り合ったのもこの頃)、それなりに顔も広かった僕は、会社に入ってからも、ますます社交的な世界観の広がりに楽しさを見出すようになっていた。

そして2002年頃には、雑誌やテレビに出ている著名な方々や、社会でエリートと言われる職業の方々、お金持ちの方々と、西麻布のレストランやバーと交流することが多くなっていた。


ただ、社会人になって1年が経つか経たないかと言う時期で、最初こそ、そういう世界がちょっとは新鮮で興味深かった部分もあるのだけど、一方で、高田馬場で全開放的な魂と魂の酒(?)を交わしてきた僕からすると、そこにすっごい表面的だったり病んだ人間関係みたいなのもたくんさん見えてしまった。

誕生日会とか理屈つけないと集まれない程度の薄い関係の人間が、物とか地位で必死に自分を顕示している姿が虚像にしか見えず、富んでいるように見えて充足感の欠如に貧弱に悩んでいる姿を見て、「ああ、幸せって、必ずしも派手なもんじゃないんだな」ってことを僕は思うようになった。


そして、むしろ気兼ねなく数人の親友、仲間と安酒を飲み交わせることがはるかに幸せなんだと気づき、それにも関わらず、僕は大事な仲間を目先の仕事や社交のために疎かにしたり、そもそも仲間のために汗をかくことをしていないじゃないかと言うことを心底、反省したのが2003年だった。

でも、これは新たな気づきと言うよりは、大学時代に当たり前だった仲間との掛け替えの無い時間の大切さを、いつの間にか見失ってしまっていて、それをちゃんと再認識した感が強い。


あの頃の僕は、地位とか職業とかに興味が無く、むしろ富むことは他人からの搾取だぐらいに思いながら(別にマル経派じゃないですよ・・・)、愚直に目の前の仕事をこなし、ワタミでせっせと飲んでいて、たぶん仙人のように健全な人だったと思います。。。



そこから、今は、多少の俗物的な欲とかは出てきていると思うが、でもやはり根底に、親友、家族こそが人生を豊かにするんだと言う揺るぎないプリンシプルが自分の中にある。



ついで2006年についても、いろいろと感じることがあるが、今宵はもう寝ることします。

寝て忘れてしまったら、ま、その程度のことだったってことで。
by dskblog | 2006-10-16 02:59 | 想い